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会見する日産自動車のイバン・エスピノーサ社長=2025年5月13日午後5時2分、横浜市、嶋田達也撮影
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 日産自動車は13日、2025年3月期の純損益が6708億円の赤字(前年は4266億円の黒字)だったと発表した。経営再建のために、既に発表している9千人に加えて、新たに1万人を追加して全従業員の15%に当たる2万人規模を削減し、世界に17ある車両生産工場を10工場に減らす方針も発表した。

 日産は4月24日、25年3月期の業績予想を大幅に引き下げ、純損益の赤字が2月時点の予想から9倍に膨らんで7千億~7500億円になりそうだと発表していた。

 日産は現在、自動車販売台数の減少が続く中、人員や工場の生産能力が過剰になり、利益が出づらい構造になっている。25年3月期の売上高は前年比0.4%減の12兆6332億円、本業のもうけを示す営業利益は87.7%減の697億円だった。

 26年3月期の業績予想は、トランプ米政権の関税政策などの影響が読み切れないため、売上高予想のみ開示した。売上高は0.1%減の12兆5千億円になりそうだという。

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